[XLN-RNA] オルゾフカードの使用感 – スタンダード Vol.17

うり「くらえ奥儀!追放領域に何枚ある?」
同僚「11枚ですね。」
うり「じゃあ11点ドレイン!!」
同僚「うわあぁ………って、そこまで痛くない?」
うり「思ったより火力出ないねコレ…。」
皆さんこんばんは、昨日の買い出しでやっと献身仕様スタンデッキの叩き台が完成しました。
そして物凄く久し振りにスタン環境で対戦した訳ですが、ワンサイドになりにくい(=接戦になりやすい)から純粋にゲームとして面白いなってのを再確認しました。
さて、今回私が作ったデッキはオルゾフ・ゲドン。
《死後/Afterlife》持ちクリーチャーを巻き込んでリセットしたり、前環境で開発した《スランの崩落/Fall of the Thran》第2章の前に相手の墓地だけ吹っ飛ばしてヒドイ事をする「ゲドンコンボ」を駆使してアドバンテージを取って行く戦法を主軸にして、戦場を焼け野原にして行くある意味アグレッシヴなデッキです。
強烈なクリーチャーが跳梁跋扈する環境なので、もう目をつぶってリセットボタン連打しちゃえば良いよ!って言うアレな発想で組み始めたのですが、過度なリセットによるクロックの細さは当然問題になるだろうと。
ここを埋める方法を考えていた時に、手を挙げてくれたのがケイヤさん。
Kaya, Orzhov Usurper / オルゾフの簒奪者、ケイヤ (1)(白)(黒)
伝説のプレインズウォーカー — ケイヤ(Kaya)
[+1]:墓地1つからカード最大2枚を対象とし、それらを追放する。これによりクリーチャー・カードが少なくとも1枚追放されたなら、あなたは2点のライフを得る。
[-1]:点数で見たマナ・コストが1以下で土地でないパーマネント1つを対象とし、それを追放する。
[-5]:プレイヤー1人を対象とする。オルゾフの簒奪者、ケイヤはそのプレイヤーに、追放領域にあってそのプレイヤーがオーナーであるカードの枚数に等しい点数のダメージを与え、あなたはそれに等しい点数のライフを得る。3
引用 – MTG Wiki
3マナ忠誠度3スタート、出してすぐに+1使えば《稲妻の一撃/Lightning Strike》の圏外、そして置いてから2ターン後に奥儀を撃てる。
これ、ゲドンコンボの後に奥儀使ったら強いのでは?
リセットとトークンの生成が繰り返されるので生存率も高そうですし、是非試さねばって感じです!
メインはとにかくクリーチャーをメタってるので、サイドは対コントロール用の対策カードを詰め込みました。
今回のお相手は、べナリア史やらライラやら再燃するフェニックスがガン積みされた、カードパワーで殴り殺すボロスアグロ。
正直圧殺されて勝負にならんと思ってたのですが、実際に戦ってみると意外や意外1ー1と大健闘でした!
私の率直な感想は「弱くは無い」で、同僚の感想は「またローグデッキですかw割と強い」って感じでした。
これはカードパワーの高いパーツが1~2個見つかればワンチャンあるかも知れません!
カードの使用感
さて、新カードも大体実戦でプレイ出来たので使用感をつらつらしますので、デッキ構築の参考になれば幸いです。
オルゾフの簒奪者、ケイヤ/Kaya, Orzhov Usurper
このデッキのフィニッシャー、何となくプレインズウォーカーは3枚って言う採用の仕方が多いんだけど、これは4枚要るなと思いました。
3マナのプレインズウォーカーは初めて使うので分かって無かったのもあるけど、良く考えたらヴェリアナとかも4枚積みされてるもんね。
あと、今回の2戦で一発だけ奥義を決めたんだけど
普通に殺し切れない程度の火力
しか出ない事が分かりましたw
なので5溜まったら即奥儀使って(※使い捨てて)次のケイヤを出して即+1で忠誠度4でターンを返すって言うプレッシャーのかけ方をしないと正直弱いと思う。
+1はライフゲインが地味にありがたくて、相手の墓地にクリーチャーが居なくても自分の墓地から追放する事で忠誠度を上げつつ回復するとか柔軟性が高かったです。
起動の度に奥儀の火力が2点上がるって考え方も出来ますね!(※相手の墓地から追放した場合のみ。)
-1は対象がいねえと思ってたのですが、モグファナ猿とか絆魂鷹とかラノエルとか軍団の上陸とかトークン全般などなど「意外と触れるぞ!」って印象、下環境だと一気に触れるパーマネントが増えるのでもっと強そう。
こちらも起動の度に奥儀の火力が1点上がるので、盤面触ったオマケとしては上々です。
-5は相手の追放領域にカードが増えれば増える程強くなるドレイン能力、クリーチャーを薙ぎ払いつつ墓地を吹っ飛ばす《ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures》が超噛み合います。
スランの崩落とも凄いシナジーあるし、教典はこのデッキのキーカードと言えますね!
徴税人/Tithe Taker
強い、これモダンでも1回お試しで入れたけどホントに強い。
自分のターン中に相手がインスタントや瞬速持ちの呪文だけでなく、フェッチランドやシステムクリーチャーも「マナ能力じゃない」なら起動型能力を使う際には問答無用で(1)重くなるって言う。
殴れる2/1と言うお肉と、死後1と言うボードアドバンテージを失いにくい能力も持ったコイツが(1)(白)と言う破格のコスト。
2ターン目にまず出したいクリーチャー筆頭ですね、モダン程では無いけど当然スタンでも強いと分かるレベルの優秀な子でした。
オルゾフの処罰者/Orzhov Enforcer
接死で相打ち取りながらこちらはスピリット出して1:2交換と言う堅実な強さを評価、PTが1/2じゃ無くて2/1ならもっと評価してたけどシングルシンボルの2マナだしね、こんなもんでしょう。
屈辱/Mortify
ベナリア史を叩き割ったり、ライラを撃ち落としたり獅子奮迅の活躍でした。
現スタン環境はやはり「エンチャント触れないは甘え」だと思います、4枚積んでも腐らないのは超エライ。
テイサ・カルロフ/Teysa Karlov
今回一番「なんか違うな?」と感じた人。
想定ではテイサが居る状態で《強者鏖殺/Slaughter the Strong》を使って、死後がバババインしてそいつら全員が飛行・警戒・絆魂で超強いやん!だったんだけど、実際は死後持ちがそんなに横並びしないのと、肝心な時にスッと焼かれて退場って感じで。(※稲妻の一撃で落ちないのはエライけど。)
あと鏖殺が《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》を打ち落とせなくてそのまま殴り殺されたりと噛み合わなかったのもマイナスイメージ、鏖殺はサイド行きですねー。
多分このテイサの枠に2枚ほど《秤の熾天使/Seraph of the Scales》を入れるのが強いと思います、鏖殺で残せるし警戒付けれるのでファッティが多いデッキにはかなり刺さるはず。(※鏖殺で残った小粒なクリーチャーを睨みながら4点クロック。)
とまぁ実際に叩きつけたカードのレビューはこれぐらいです、概ね好感触でしたよ!
あとがき
ケイヤさん、この記事を書いている現在では大変お安い(※600円前後)です。
墓地を執拗にぶっ飛ばすデッキ自体が少ないんだと思うけど、自然と特定のデッキをメタる事にもなるし結構アリなんじゃないかなって思ってます。
沢山のデッキと対戦しないと何とも言えないけど、流行りだしているエスパーコンに対してメインボードが絶望的なので、テフェリー好きからテフェリー嫌いになるかも知れませんね!