[モダン構築] 小悪疫/Smallpoxを使いこなしたい vol.2

モダンにて小悪疫を使いこなすカッチョイイ男になりたい、と言う事で前回の記事では
- ひとまずあり合わせて組んだもので実戦。
- そこでの反省としちゃいけないと思った事のメモ。
- ネット検索で先人達の知恵をインスパイア。
- 必要なパーツの選定。
この辺りをやってみました。
今回はカードを買い集めた時の様子と、実戦レポートを1本紹介したいと思います。
さてさて、どうなって行くのでしょうか。
予算を抑えて買い回り
ネットでレシピを漁りまくって「小悪疫によるデメリットを最小限に抑えられるパーツ」をリストし、比較的安価なモノを数パターン買い集める事にしました。
自前のエディタとシミュレータで色々と試してみたのですが、対話型のデッキなので実戦をこなしてみないと良く分かんねぇぜと言う結論に。
あ、でもデッキを考えるときは是非当サイトのエディタを使ってみてくださいね!(※露骨なダイマ)
取りあえず贔屓にしているネットショップ3軒を開いて価格を調べてメモメモ。
…うん?このカードが10円!?
買うしかないやろ!
おお、これもなんか面白そう!!
アレに使えるかも?え、120円!?買う買う!!
……!………!!
…!……!
後日、原因は不明なのですが87枚のカードが手元に届きました。
小悪疫は不思議でいっぱいのカードですね。
購入カードの確認
届いたカードの7割ぐらいが白黒ポックスに関係無いカードなので割愛しますが、
枚数 | カード名 |
---|---|
4 | トロウケアの敷石 |
2 | 悪臭の荒野 |
1 | ヨーグモスの墳墓、アーボーグ |
3 | 真面目な訪問者、ソリン |
2 | イニストラードの君主、ソリン |
1 | ゼンディカーの同盟者、ギデオン |
4 | 神話実現 |
3 | ストロームガルドの災い魔、ハーコン |
4 | 名も無き転置 |
こんな感じで買ってみましたよ。
ギデオンはシナジーとか関係なく雑に強そうだけど微妙に高かったのでお試し枠。
逆にテクニカルに遊べそうな(=つまり安かった)ソリンを2種類買ってみました、勿論シナジーの事を考えてのチョイスですよ!
この購入したカードに手持ちの資産を組み合わせて、
- ノンクリーチャー型
- 騎士デッキ型
2種類のデッキタイプを試してみることにしました。
まだ試運転レベルですが実戦も何度か行っているので、今回はノンクリーチャー型の構築内容と対戦レポートを見てもらおうと思います。
ノンクリーチャー型
小悪疫のデメリットへの解答として、
-
神話実現/Myth Realized
設置型なまくら坊主育成キット、育てる楽しみが母性本能をくすぐりかねない期待の1枚。
キャッチコピーは「小悪疫を撃ってからアクティベートすれば良いじゃん!」使い心地はまだ分からない。 -
未練ある魂/Lingering Souls
フラッシュバック完備でディスカードにも対応した定番のトークン生成カード、リンリンと言う可愛い名前で呼ばれ愛されているが、よく見るとまぁまぁグロテスク。
キャッチコピーは「1/1トークンが1体ぐらい死んでも良いじゃん!」使い心地はきっと良いハズ。
この2種類を主戦力として4枚ずつ採用。
結構考えてみたんだけどね、そもそもクリーチャーカードを1枚も入れなきゃ「小悪疫によるクリーチャー生け贄」って部分に関しては最小限のアド損で済むじゃん!って屁理屈をこねてみようかと。
想定しているこのデッキの強ムーブは
- リンリンをフラッシュバックまで撃って4体並べる。
- 次のターンに真面目ソリンの+1で+1/+0修正&魂絆を付与。
- 2/1飛行・絆魂が4体殴れば8点ダメージ&8点ライフゲイン。
一撃でライフに16点分の影響を与えると言う「ダメージレースぶっ壊しパンチ」が対戦相手を襲う(予定)
加えて忠誠度を減らさずにトークンを量産出来るギデオン、忠誠度を上げながらトークンを量産出来る君主ソリンもちょろりと採用する事で
小悪疫や滅びを気兼ねなく撃てる盤面
を作り出す事が出来る(予定)
完全なるミッドレンジデッキなので、序盤はハンデスやプッシュ、そして小悪疫で相手のリソースをズタボロにして4~5マナ域に到達したらパワーカードを連発して捻じ伏せる。
恐らくこれが理想的な流れになるんじゃないかな?
妨害しまくって相手のハンドを枯渇させながらターンが経過して行けば、意外とすんなりぶっ壊しパンチが決まったりしないかなー?
そんな甘くないか。
とりあえず組んだら実戦、行ってみましょう。
対マーフォーク戦
ノンクリーチャー型を仮組みした初日の対戦は、私の宿敵である同僚氏のマーフォークデッキでした。
モダンおもちゃ箱シリーズで作った踏み倒しジョイラデッキ、屈辱の全戦全敗の雪辱を晴らす時が来たようだな!
—
ダイスロールに勝ったので勿論先攻。
うり「秘密の中庭置いて新兵器、神話実現(ドヤァ)」
同僚「開幕早々誰やねんww」
いきなり見たことないカードが飛び出してきて、またローグデッキですか?wと言わんばかりのニヤケ顔でテキストを確認する同僚氏。
今回は珍しく本気だぞと思いつつ、自分の手札に目を落とす。
オープニングハンドはノーマリガンで
- 秘密の中庭
- トロウケアの敷石
- 幽霊街
- 思考囲い
- 神話実現
- 致命的な一押し
- 真面目な訪問者、ソリン
走り書きのメモによるとこんな感じだったようです。
神話実現を置いてすぐに「思考囲いスタートの方が良いんじゃないかな…?」って思いましたね、完全に神話実現にカウンター乗せたい!と欲張ったのが見え見えの初手です。
お相手の1ターン目は島置いてバイアルを置くと言う「最良の初手の一つ」とされる強ムーブで終了。
—
2ターン目に早速小悪疫をドローしたのですが…
黒のダブルが出ねえ!
取りあえず思考囲いを撃って神話実現に伝承カウンターを1つ乗せ、相手の手札からは《銀エラの達人/Silvergill Adept》を引っこ抜いてやります。
ロードも見えましたが単体で出て来ても単なる2/2バニラ、それよりも銀エラを抜いてドローする機会を減らした方が絶対に良いです。
そして手札の土地が《魂の洞窟/Cavern of Souls》1枚だけと言うのも分かりました、確かに「土地2枚・バイアル・銀エラ」これだけ揃っていたら何食わぬ顔で回るのがマーフォークデッキの恐ろしい所です。
取り合えずトロウケアの敷石を置いて神話実現をアクティベート、アタックしてお終い。
相手の2ターン目はバイアルに蓄積カウンターを置いて魂の洞窟にマーフォーク指定、《真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident》を展開して終了。
—
黒黒黒黒黒黒黒………。
心の中で強く念じながらの3ターン目ドロー、白黒ギルラン。
うり「うおらぁーー!!」
同僚「!?」
右手が光った嬉しさの余り、小悪疫を撃つ前に咆哮(正直スマンかった)
迷わずショックインからの
うり「(黒)(黒)(白)出してスモールポックス!」
- 神話実現の伝承カウンターを増やして2。
- クリーチャー無し。
- 土地は嬉々としてトロウケアの敷石を生贄に。
- 手札からは真面目ソリンをディスカード。
- 小悪疫解決後に敷石のPIG能力で2枚目の白黒ギルランをタップイン。
この平地サーチはタップインしか出来ないのでギルラン持ってくるとなんか得した気分になる。(※ノーダメで出せるから。)
一方お相手は大変な事に。
- クリーチャーは先ほどのロードしかいないので仕方なく生け贄に。
- 魂の洞窟の色マナは指定したクリーチャータイプにしか使えないので各種スペル撃つための青マナ確保のため泣く泣く生け贄に。
- 手札からは長考の末《マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster》をディスカード。
場にはカウンター1のバイアルと島しか残らず、アド差がしゅんごい事になった。
同僚「ウワァー(´・ω・`)ナニコレェ」
最初に出しておいた浮いてる白マナで神話実現をアクティベート、アタックして2点ダメージでターン終了。
お相手のターン、バイアルのカウンターを2に増やして今引きしたらしい《呪い捕らえ/Cursecatcher》を島から出した青マナで展開。
同僚「一手遅いっつーのw」
マーフォーク戦の経験値は高いからね、最序盤で銀エラを抜くのはめちゃくちゃ効くので皆さんも覚えておきましょう。
—
そこからの試合は終始コチラのペースで、ハンデスやらプッシュやらで妨害していると勝手に膨らみ続ける神話実現と、マナスクリュー気味の相手盤面に致命的にぶっ刺さる小悪疫。
割とすぐに引き直した真面目ソリンの+1&神話実現2枚の絆魂12点パンチが通った所でお相手たまらず投了。
なんて気持ちイイんだ…!!(快感)
BO3だったのでその後の試合はダイジェストで
—
2戦目(後攻)
相手ブン回り、高速展開から怒りの《広がりゆく海/Spreading Seas》3連発の強烈なマナ拘束でこちらは大幅減速。
ターン返したら死ぬって場面でトップした《滅び/Damnation》が呪文貫き+キャッチャーのサクり能力を同時に当てられて詰み、7ターンキルされました。
—
3戦目(先行)
どうやら相手はサイドの残響とカウンターをオールインしたようで、激しい消耗戦になりました。
お互いに息切れした時にはライフが6-17でかなり厳しい状況。
残響は同じ名前の土地以外のパーマネントを全てバウンスだから、リンリントークンも神話実現も根こそぎ処理されてしまいます。
しかし残響は勿論有限、最大でも4枚しか入っていない訳で。
神話実現は1マナと言う軽さなので再展開が容易、とにかくプレッシャーを与えまくって残響を撃たせる方向へ誘導。
3枚使われた所でハンデス、前方確認から真面目ソリンを着地させリンリンをフラッシュバックで展開。
これを2ターン守って(※殴れる余裕が無かった。)3ターン目に最速で奥義を炸裂させ「毎ターンクリーチャーを生贄に捧げなさいエンブレム」を獲得して勝負あり。
ハンドゼロの状態でこれを出されると、6点削るのはほぼ不可能です。
こっちはミシュランの絆魂で少しずつ回復していくしね。
感想や改善点など
1試合目はちょっと上手く行き過ぎた感はあるけど、メジャーな強敵相手に勝利出来たのは嬉しかったです。
その中でもとりわけ印象深かったカードの使用感などを書いてみます。
神話実現
中々強かった、少なくとも20円とは思えないレベルで強かったと思う(凄く嬉しい)
自身の起動型能力でもカウンターを置けるんだけど、余裕が無くて一度も起動できなかったです。
加えて、実戦前は「育てる楽しみが~」と思っていて、実際に初手でそう言うプレイングをしましたが
いつの間にかデカくなってる系男子
だと言う事が分かったので、何かの行動と2択の場合は優先順位を下げましょう。
何気にリンリンをフラッシュバックまで撃つと伝承カウンター2個乗るから、相性最高じゃんって試合中に気づきました。
結婚すればいいのに。
未練ある魂
使い心地は抜群でしたね、知ってたけど。
1/1とは言えやっぱり飛んでるのは強いし、思惑通り横に並べて真面目ソリンの+1は超強かった。
真面目な訪問者、ソリン
今回MVPまである真面目ソリンさん、これ凄く噛み合ってて強いよ!
何が凄いかって+1能力が「自分の次のターンまで持続」するため、リンリントークン2枚立ってたらタフ4まで止められる訳ですよ!絆魂のオマケつきで。
※+1ばかり褒めてるけど-2のトークンは2/2で飛んでるから普通に強いです。
そして白黒ポックスは除去が激しいデッキなので、コヤツの奥義が炸裂したら相手はほぼ詰みます。
乱脈な気孔
ゲーム中盤以降に引くと大変強いのですが、4積みはやり過ぎ。
序盤の確定タップインがとてもとても足を引っ張るので、これは2枚ぐらいまで減らした方が良いと思いました。
天使の大霊堂
無色しか出ない、能力起動に実質5マナかかる、真面目ソリンで良い。
つまり不要。
ピン挿しなのに何故か3試合とも引いたにも関わらず、何一つ仕事しなかったので抜きます。
その他
今回引けなかったり出せなかったりしたカード。
君主ソリン:1戦目のラストで引いたけど、押しが強いカードでは無いのでどうなんだろう?中継ぎで着地してトークン製造機になれたら強そうではあるけど。
ギデオン:ピン挿しだと流石にドローすら出来なかったです、ゴリラだから多分強いと思うけど。
アーボーグ:こちらもピン挿しなのでドロー出来ずでしたが、試合中何度も「黒がもう一つ出れば…!」と言うシーンがあったし、白黒チェックランドが漏れなくアンタップインになるしで増量するべきだと感じています。
息切れに関して:性質上どうしてもハンドが乏しくなり、すぐにトップ勝負みたいな状況になる。
ジャンドやアブザンのグッドスタッフデッキのような戦い方は出来ないので、何らかのドローエンジンで継続的にドロー枚数を増やし2アクション取れるよう出来れば絶対強いと思う。
以上、初戦で感じた事のまとめでした。
正直このノンクリーチャー型はかなり手ごたえを感じました。
次回「騎士デッキ型を試してみる」へ続く。
あとがき
Twitterで告知した所、ありがたい事に中々反響がありまして。
中でもあるフォロワーさんが紹介してくれた構築タイプに凄い衝撃を受けまして…w
赤を足したマルドゥカラーなんですけど、レシピを見せてもらった訳ですよ。
その中でも《爆裂+破綻/Boom+Bust》とトロウケアの敷石&各種フェッチランドのシナジー回り。
何が何でも、何としても「デメリットを相手だけに押し付けるためのシナジー」を凝縮したようなデッキ。
もうね、震えたよね。
そんでね、個人的に「いつか使えるに違いない」と温めていたクリーチャーが居まして。
4マナ6/6トランプルと言う驚異のコスパを誇るボディ、CIP能力で土地を生贄に捧げられたらライブラリトップにバウンスされますよって感じのデメリットを持っています。
マナベースが難しそうな3色デッキなので、シングルシンボルと言うのも実にグッド!
土地を攻められている時に果たしてこの子をバウンスする余力があるかな?って言う。
デッキ名はそうですね、
ウンパス爆裂
とかどうかな(ネーミングセンス)
これはスピンオフして構築する価値があるんじゃないかなー。
いや、あるな。
絶対ある!!
面白い情報を提供してくれたフォロワー氏に感謝。
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