[イニストラード:真夜中の狩り] 注目のカード

2021/09/16にデジタル版(MOとArena)でリリースを迎えた「イニストラード:真夜中の狩り」で、個人的に注目しているカードを紹介します。
イニストラードだと言うのにソリン様自身のカードが出ないのは納得行かないんだけどね、次のセットに出て来るらしいけど。
今回のセットは全体的なカードパワーはそこまで低くはないと思っていますが、そこまで尖ったカードが無いのもまた事実。
琴線に触れたカードは一部レアが有るものの大部分がアンコモン以下だったので、カードは予約注文で済ませました。
紙勢は8日後までお預けですが、ここからデジタル版で評価されて価格が変動していくのをドキドキしながら眺めるのもまた、新セット発売前の醍醐味です。
ちなみにモダン目線で見ても「〇〇の代わりに使えるカード」が散見されるため、今後評価がガツンと上がる可能性があります。
白い注目のカード
いつも通り白からスタート、3枚のカードが気になっています。
静寂の呪い
1マナのオーラ(プレイヤー)で、場に出る時にカード名を指定すると、これを付けられたプレイヤーは指定されたカードの呪文を唱えるコストが(2)重くなる常在型能力と、指定した呪文が追加コストを支払って唱えられた時にこれをサクると1ドローに変換出来る起動型能力を持ちます。
久々に呪いが来た!
って喜んでたんだけど、モダンで使えそうなのがこれぐらいしか無かったのは至極残念。
されど1枚でも増えたのは良い事です、過去に呪いデッキを組んで遊んでいた経験から「4マナ到達までしんどすぎ問題」がとてもネックになっていたので、こう言う軽くて妨害能力のある呪いは非常にありがたいです。
モダンリーガルで強力な呪いは白と黒に集中しているので、黒お得意のハンデスと組み合わせるとなお良し、モダホラ2の《信仰の復活/Resurgent Belief》でクソ重呪いと一緒に墓地から戻しまくるのも面白そうだね!
なおレアと言う事で1枚280円しましたが、呪い好きだしご祝儀の意味も込めて4枚予約してみた。(下がると思うけど)
運命的不在
シングルシンボル2マナのインスタントで、クリーチャーかプレインズウォーカー1体を無条件破壊出来る除去呪文。
デメリットとして、破壊されたプレイヤーに《調査/Investigate》を1回プレゼントする効果が付いています。
ネットの評価を見ていると、これは《石の宣告/Declaration in Stone》のリメイクで、イニ影のスタン当時に非常に使われていた実績があるとの事で、拡張版だとすでに1,500円程度の値段がついていました。
白の単色でこんなストレートな破壊除去は珍しいから、その価値は十分に高いと思います。
しかしモダン環境で使うかな?と考えると、ちっとばかしコスパが悪い印象。
ソリン様が描かれているため少々迷いましたが、今回は購入を見送りました。
農家の勇気
1マナのソーサリーで、自分のコントロールしているクリーチャー1体に+1/+1カウンターを乗せ、ターン終了時まで警戒を持たせるだけのカード。
カードパワーは低いけどフラッシュバックが付いていて、コストがこれまた白1マナ!
この手のカードは何らかのパーツになる事があるので、中々侮れないのです。
一度も使う事なくストレージに溜まって行くタイプのカードでもありますが。
青い注目のカード
お次は青いカード、ここからは4枚ピックアップしました。
考慮
1マナのインスタントで、諜報1した後に1ドロー。
これは流石に強いと言うか、1マナインスタントのドロースペルがスタンで出た事自体が衝撃的と言うかw
最近の傾向では「定業や思案を2マナにする代わりにインスタントにしました」って感じのリメイクが多くて、その多くはモダンでは使われていません。
そもそもモダンの広大なカードプールを眺めてみても、禁止されていない1マナのドロースペルでプレイアブルなものは
- 選択(インスタント)
- 思考掃き(インスタント)
- 血清の幻視(ソーサリー)
この3種類ぐらいなので、この考慮とか言うカードは間違いなくモダンで超流行る事でしょう。
何よりトップメタのUR系は「高揚や探索コストを素早く準備したい」けど「必要なカードは墓地に落としたくない」みたいな、そんな我がままを1マナで解決するこの呪文は噛み合い過ぎています。
レアリティがコモンなのは凄い嬉しい所なんだけど、私が使っている通販ショップでは初動で300円と言う驚きの値段が付いていました。
皆が4枚買うだろうから「需要過多」ってのは分かるけど、流石にスタンのコモンカードに1枚300円は払ってられないので購入は見送り。
100円以下になったら買おうかな、コモンとは言え当分の間は数十円とかにはならなそうだし。
消えゆく希望
1マナインスタントのクリーチャー専用バウンス、戻したクリーチャーのマナ総量が3以下なら占術1のオマケ付き。
時折現れる1マナのバウンス呪文、これは《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》と《危険な航海/Perilous Voyage》を足して2で割ったような性能で個人的に高評価。
バウンス呪文ってのは、ハンドアドバンテージと引き換えにテンポアドバンテージを得る性質を持ちます。
例えば3マナのパーマネントに1マナのバウンス呪文を当てれば、差し引き2マナ分のテンポを奪ったことになります。
勿論自分のクリーチャーをバウンスして除去から守ったり、出た時誘発を再利用したり色々な用途で使えますし、何やら条件付き占術のオマケも付いて80円とお安いため、取り合えず4枚注文しました。(※青単テンポの蒸気の絡みつきと入れ替えて使ってみたい!)
霊波
シングルシンボル2マナのインスタントで、土地以外OKな万能バウンス呪文。
バウンスしたパーマネントが自分のコントロールするものなら1ドロー出来るので、アド損しないと言うオマケ付き。
またバウンスかよ!ってのは横に置いて、初動30円のコモンにしては随分と高性能だな?と思った1枚。
良くある「自分がコントロールしていない」とかの条件が付いてないし、1ドローも「自分がコントロールしているなら」と言う有利条件まで貰えている。
カードデザイン的にはテンポを取りに行くと言うよりは、除去から守ったり出た時誘発を再利用しつつ1ドローで、美味しく召し上がってくださいと言う意図が見えます。
でもそう言う使い方するなら「ブリンクで良くね?」と思いつつも取り合えず4枚注文してみた。
本当に「弱くは無い」と思ってるんだけど、2マナ万能バウンス枠には《厚かましい借り手/Brazen Borrower》とか言う「はっきりと強い」ライバルが居るんだよねw
借り手は自分のパーマネントを戻せないけど「だから何?」って言っちゃって良いレベルだし。
異世界の凝視
1マナのインスタントで諜報3が行える呪文、(1)(青)でフラッシュバック出来るのがミソで、なんとこれ1枚で墓地を最大6枚も肥やす事が可能。
手札は増えないからアド損はするんだけど、落としたくないカードは上に置けるし、軽いコストのフラッシュバック付きかつインスタントはかなり使いやすい。
これは久々にドレッジの強化パーツが来た!と沸き立っておりますが価格はなんと30円、さすがイニストラード。
強い弱いは使ってから決めれば良いので、当然4枚即注文です。
黒い注目のカード
黒からは3枚、イニストだし黒には期待してましたが…思った程ではなかったですね。
滅びし者の勇者
1マナ1/1のクリーチャー、これ以外のゾンビが自分のコントロールで場に出るたびに+1/+1カウンターが乗る。
死んどったんかワレェ!
を地で行く、某有名カードの成れの果て。
生前は人間と言う恵まれた種族シナジーと《霊気の薬瓶/Aether Vial》の恩恵を全身に受け、胡散臭い打点を叩き出していましたが今回はどうでしょうか?
ゾンビはゾンビで戦場に湧いてくるのが得意な種族のため打点自体は高くなると思いますが、いかんせん妨害能力が皆無の不器用な種族なので、どこまでやれるかはビルダーの手腕による処なのかもね。
期待も込めて380円で4枚注文、ゾンビデッキを組む理由になるレベルのカードなので楽しみです。
踊り食い
1マナのソーサリーでクリーチャーかプレインズウォーカーを1体追放除去できる。
デメリットとして追加コストにクリーチャー1体の生け贄か(3)(黒)の支払いを要求されます。
同じマナコストでソーサリー、モダホラ2の《骨の破片/Bone Shards》みたいな感じだけど、追放除去は使う時がくるかも?と思って20円で4枚注文してみた。
ただ、骨の破片は追加コストが生け贄か1枚ディスカードだから使いやすいみたいなとこ有るからなぁ。(※モダホラ2のカードと比べる事自体が間違いなんだけどさw)
冥府の掌握
シングルシンボル2マナのインスタントでクリーチャーを破壊、デメリットはライフ2点ロスのみ。
高騰してる運命的不在と違って「プレインズウォーカーを対象にとれない」けど、デメリットはこちらの方が小さいと思うのでシンプルに強そう。
モダン目線で考えた時、
- 相手に(2)で1ドローの機会を与えるパーマネントを与える。
- 自分のライフ2点を失う。
選べと言われれば、多くの人は2点ロスを選ぶんじゃない?って考え。
赤い注目のカード
赤からは1枚だけなんだけど、これにはすっごい期待してます!
安堵の火葬
シングルシンボル2マナのインスタントで、
- クリーチャーかプレインズウォーカーに3点。
- カードを最大2枚まで捨てて、捨てた枚数分ドロー。
が選べるユーティリティカード。
またまたドレッジの強化パーツが来た!と沸き立っております、さすイニです。
ドレッジ目線だとこいつの比較対象はマナコストが同じで、捨ててからドローと言う挙動も含め《安堵の再会/Cathartic Reunion》が真っ先に連想されます。(※カード名からして意図的ですね。)
- こちらはインスタントである。
- こちらは除去モードがある。
- こちらは打ち消された時にアド損しない。
- こちらは手札が無くても撃てる。
- こちらの方がドロー枚数が少ない。
5の「ドロー枚数が少ない」以外は全て優位点と言えるため、コイツはイケメンであると判断しました。
冗談抜きでドレッジで使うなら普通に強いと思うんですよ、信仰無きもの漁りの代用として、小さく手を挙げるぐらいは許されるレベルで。
と言うのも現在のドレッジの初手は《叫び角笛/Shriekhorn》を出して起動、次の自分のアップキープにも起動して「次のドローまでに4枚切削する」のが強い動きです。(※無い時はしぶしぶと谷の商人の出来事を撃つ。)
そして2手目は土地を出して安堵の再会をブッパ、通れば一気にドレッジを連打出来る訳だけど、これをカウンターされると「ハンドを3枚失って終わる」と言う大惨事が発生します。
特に今は環境に《否定の力/Force of Negation》が蔓延っているので、ソーサリータイミングで非クリーチャー呪文を唱えること自体がリスク、お祈りゲーを強要されるのがモダン。
しかしこの新カードさえあれば、2マナ立てて構えた状態で相手にターン渡して「相手のターンにブッパ」してやれば良いのです!
これは強いでしょ、最悪カウンターされても1:1交換だしかなりイケメンだわ。
100円だったので勿論4枚注文、久々にドレッジで遊ぶ理由が出来て嬉しい限りです。
緑い注目のカード
とくに無かった。
多色い注目のカード
最後は多色から、3枚ピックアップしています。
信仰の繕い
ダブシン2マナのインスタントでライフゲイン付きの信仰無きもの漁り、ちゃんとフラッシュバックも付いている。
先述の安堵の火葬が安堵の再会の後継なら、こちらは信仰無きもの漁りの正統後継と言った感じなのだろう。(※こちらもカード名からして意図的ですね。)
なんでこの色なんや!
白含むと一気にドレッジで使いにくくなるのは《強打のらせん/Smiting Helix》で実証済みなので、なんとも悔しいリメイクとなりました。
先述の信仰の復活を使った「呪い踏み倒しデッキ」をエスパーカラーで組むとかなれば、このカードは筆頭候補になりそうですが果たして。
調和の儀式
ダブシン2マナのインスタントで、そのターンの間自分のコントロールでクリーチャーかエンチャントが出るたびに1ドロー。
少し重いがフラッシュバックも搭載されています。
来たね、クソデッキビルダーのオモチャが。
これの下位互換版で《唯々+諾々/Beck+Call》ってカードがあって、それを使った電波デッキが楽しかったのでこれも速攻で4枚注文しました。
8枚体制かぁ、夢が膨らむなぁ。
縫込み刃のスカーブ
ダブシン2マナ2/3のパワーだけ上がるゾンビロード、以上。
タフが上がらなかったり稲妻で死んだりするけど、一応2マナロードは貴重なので。
この文章書いてたら全然強く無い気がしてきて戸惑ってるけど。
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以上、イニストラード:真夜中の狩りの注目カードの紹介でした!
異世界の凝視は未知数だけど、安堵の火葬は久々に実用レベルに達していそうなドレッジパーツっぽいので楽しみです。
最近墓地利用と言えば続唱リビエンが凄い強いからね、負けてらんないです。
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