[カルドハイム] 厚顔の無法者、マグダ – 注目のカード

2021年2月8日

皆さんこんにちは。

カルドハイムのプレビュー、楽しんでおりますでしょうか?

何でも今回は北欧神話がモチーフだそうですが、ショーケース枠ではメタル感を押し出しているようです。

北欧メタルかぁ、インギーとか北欧だったよね確か。

遥か昔、ツレの兄ちゃんにインギーのバンスコを借りて心を滅茶苦茶にへし折られたなって。

 

さて、プレビューされたカードで「これは!」と思うの物をいつものモダン目線でピックアップして行きます。

今回は早い段階でパッと見でダメそうなカード(※カードパワー的に)があったので、色々考察してみました。

 


厚顔の無法者、マグダ

赤のシングルシンボル2マナ2/1、伝説のクリーチャーでドワーフ・狂戦士のタイプを持つ。

このコストで常在型能力、誘発型能力、起動型能力と3つも盛られている辺りが「あぁ、最近のカードだな」って感じがしますね。

ちなみに私は現時点でもう4枚買うリストに入ってる、色んな意味でヤバめのカードです。

 

第1の能力「パワーだけロード」

タフは上がらないけどシングルシンボルの2マナロード、ここは及第点。

しかし並べてナンボのロードなのに伝説のクリーチャーと言う点はマイナス評価と言えます。

まぁロード能力はオマケ程度と考えて良し、本番は次から。

 

第2の能力「宝物トークン生成」

自分がコントロールしているドワーフがタップ状態になるたびに誘発し、宝物トークンが1つ生成されると書かれている。

読み間違いで無ければ「タップして起動」じゃなくて「タップしたら誘発」です。

これ大丈夫?

 

第3の能力「サーチ&踏み倒し」

起動コストとして宝物トークンを5つ生け贄に捧げると、ライブラリからアーティファクトかドラゴンをサーチしてそのままコストを踏み倒して戦場に出す事ができるらしい。

アレだよね、インスタントタイミングでブッパ出来るナヒリの奥儀だよね。

これ大丈夫?

 

まとめると、テキスト欄には「強い」と書かれているので、早速コイツを使ったコンボを考えてみた。

 


マグダシュート(仮)

結論から書くと、最速で2ターン目に《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》が出てきます。

最速シュートの手順は色々考えられるが、ここでは《鱗粉の変わり身/Mothdust Changeling》《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》をキーカードとして、手順の一例を紹介しようと思う。

1ターン目

  1. 青が出る土地を出す。
  2. 土地からマナを出して鱗粉を唱える。
  3. 手札から《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》を追放して赤マナを出して、バネ葉を唱える。
  4. 鱗粉とバネ葉をタップして、なんでも良いから1マナのドワーフを唱えてターン終了。

 

2ターン目

  1. 赤が出る土地を出す。
  2. 土地2枚からマナを出してマグダを唱える。
  3. 鱗粉の起動型能力で、マグダと1マナドワーフをタップする。(宝物2)
  4. 鱗粉とバネ葉をタップして青マナを出す。(宝物3、浮きマナ1)
    宝物を1つサクって、浮いてる青マナを使って《劇的な逆転/Dramatic Reversal》を唱える。(宝物2)
  5. 3と4の手順をもう一度行う。(宝物5、浮きマナ1)
  6. マグダの起動型能力で宝物を5つサクって、ライブラリから荒廃鋼を戦場に出す。(浮きマナ1)

どうやら本当に出て来てしまう模様

あくまで机上の理論だし、パーツが多すぎるいわゆるクソコンボなんだけど、2ターン目に拘らなければ割と簡単に起動出来てしまうと睨んでいます。

 


マグダの実用性について

何故「割と簡単」だと思うのか、その根拠は宝物トークンは場に残り続けるから分割して貯める事が可能だからです。

つまり5個貯まった状態でマグダを通してしまえば、起動はインスタントタイミング、もはや計略縛り系の呪文かサーチ禁止系で妨害するしか無いよねって言う。

更にマグダはクリーチャーだから、モダンに蔓延る《否定の力/Force of Negation》に引っかかりません。

他にもコイツ自体が(1)(赤)と非常に軽いため、逆にこちらがカウンターを構えてあげる事が出来ます。

これだけ条件が整っているならできらぁ!と言う他ないのかなって。

 

さて、実用性と言う事を考えるなら「コンボしなくても強いかどうか」がポイントになってきます。

歴史あるMTGの世界では、コンボに対するメタカードなんざ掃いて捨てる程存在するからね。

ロード能力を活かした、ちょっと聞きなれない「ドワーフビート」が可能かどうかは、カルドハイムの今後の情報次第だけど、どうあっても宝物トークンはちょろちょろと生成されるのは間違いありません。

ビート系で行くなら《きらきらするすべて/All That Glitters》のような、アーティファクト数を参照するシナジーを持たせると強そうですね。

クリーチャーが《警戒/Vigilance》を持っていると誘発しない点は注意しつつ、ちょっと考察してみよう。

例えば3:3で、クリーチャーがにらみ合っているとしたら。

 

相手に飛行持ちが居ない場合

  1. 自陣のドワーフ2体を鱗粉でタップ。(宝物2)
  2. 《見えざる糸/Hidden Strings》を唱えて自陣のドワーフ2体をアンタップ、《暗号/Cipher》は鱗粉に指定してアタック。(宝物3)
  3. 攻撃が通れば暗号状態の見えざる糸のコピーがスタックに乗るので、先ほど起こした自陣のドワーフ2体を鱗粉でタップする。(宝物5)
  4. 見えざる糸のコピーが解決されて自陣のドワーフ2体をアンタップして、鱗粉でタップする。(宝物7)

こんな感じでぐるぐる系を併用すると、めちゃくちゃ宝物出て来るねw

 

相手に飛行持ちが居た場合

  1. 自陣のドワーフ2体を鱗粉でタップ。(宝物2)
  2. 見えざる糸で相手の飛行持ちをタップ、暗号は鱗粉を指定してアタック。(宝物3)
  3. 攻撃が通れば暗号状態の見えざる糸のコピーがスタックに乗るのでそのまま解決、自陣のドワーフ2体をアンタップする。(宝物3)
  4. アンタップした自陣のドワーフ2体を鱗粉でタップする。(宝物5)

見えざる糸が暗号化してる状態できらきらしておけば、打点が凄まじい勢いで伸びて行くから強そうに思えてきた!

マナが潤沢な青を使うデッキなら、贅沢なクロパもワンチャン有りそうだね。

見えざるきらきらマグダ糸

ワンチャン有りそうだね。(ネーミングセンスがノーチャン)

 

逆に一切のアタックは捨てて、先ほど紹介した鱗粉やバネ葉のような《タップ・アウトレット/tap outlets》を活用し、ノーリスクで宝物トークンを量産、その豊富なマナを資源とするコントロールデッキなんかも強そうです。

カルドハイムではカラデシュブロック以来の「ドワーフ」がフューチャーされていて、その繋がりからかいくつかの《機体/Vehicle》が収録されるようです。

機体の搭乗コストも立派なタップ・アウトレットで、討ち取られるリスクを機体に負わせて、乗組員のドワーフは宝物を産み出しながら助かるみたいな戦法がスタンでも使えるように、公式が用意したのでしょう。

かなり胡散臭い動きだと思うんだけどw

 

以上、コンボ抜きにしても色んなアーキタイプを産み出しそうだと思っているマグダさんの紹介でした。

レアカードだからそこまで高くはならんだろうけど、初動でいくらぐらい付くんだろ?

何気に《昇殿/Ascend》と強いシナジーを形成するので、塩評価だったイクサランブロックからとんでもないカードが発見されるかもしんないね!

過大評価かも知れんけど、カルドハイムで強力なドワーフや機体が追加されたら高騰も有り得るのかなって。

 


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Posted by theuri