[指輪物語:中つ国の伝承] 注目のカード(低価格帯ピックアップ)

世界に一枚だけのカード
そんな話題を集めている、モダン以下の環境に向けた新セット「指輪物語:中つ国の伝承」の発売日が迫って来て、せっせとデータ作成をしている管理人です。
なんか英語版のコレブがとんでもない値段になってる訳だけど、一般人が1/1の指輪を当ててしまった場合は隠し通さないと危ない事この上ない気がするよね。(住所を特定されて強盗とかあり得るレベル)
冷静に考えたら最近封入されている「シリアルナンバー入り」のカードもそれぞれ世界に一枚だけだと思うんだけど、まぁモノがモノだけに(=超有名タイトルの設定どおり)価値が段違いです。
スペインのTCGショップが『マジック:ザ・ギャザリング』の世界で1枚のカードに3億円の買取を宣言
この記事を書いている2023/6/15の段階で、すでに3億円買取とか言ってるし。
願わくばこの変な商売法に味を占めないで欲しいものですね!
さて、プレミアムなお話はここまでにして本題です。
今回はこの新セット「指輪物語:中つ国の伝承」で、管理人が既に予約注文しているカードの中から、全てワンコイン(500円以下)で買えるカードを厳選してみたので、何かの参考にしてもらえればと思います。
土地サイクリング
今回新しい土地サイクリングを持ったコモンカードが5種類、つまりサイクルで収録されます。
何が強いんや?と言う話ですが、起動コストが全て(1), このカードを捨てると書かれている点です。
不特定マナ1で起動出来るので、初見では「対応した基本土地カードを持ってくる能力」だと思ったのですが、ちゃんと「対応した土地タイプを持つカードを持ってくる能力」でした。(ショックランドとかトライオームも引っ張れる)
最近見かけるようになった《永久のドラゴン/Timeless Dragon》が平地サイクリング(2)を持っていて、実際に使っていたプレイヤーとして思う利便性を3つ列挙します。
- インスタントタイミングで土地を伸ばせるカードとして見る基本的な使い方。
- 自身の持つ《永遠/Eternalize》と噛み合った使い方。
- 不特定マナでコストを支払えるから月ハメから簡単に抜けられると言う相手の思惑を外す使い方。
どうでしょうか、特に3番目とかは個人的に何度か救われた事がある「実用性が高い利便性」だと思います。
1番目を考えてもモダン以下の環境では、マナコストが2と1では世界が違うと言っても過言ではないレベルだし、サイクリング(=起動型能力)は非常に打ち消されにくいのでネタ抜きで強いと言えるでしょう。
では残る2番目の問題、レアカードである永久のドラゴンと違いこのサイクルはコモンカードで「墓地から何かする能力」は無く、素出しもマナコストが非常に重いため、墓地からの利用と言う利便性を持たせる事が出来れば強力な運用が可能になるはずです。
シンプルに考えるなら《死せる生/Living End》みたいな「大量リアニメイトデッキ」との組み合わせが有力候補となるでしょう。
それらの条件を踏まえた上で、管理人が独断と偏見で決めたランキングは以下の通り。
第5位:北方の大鷲
シングルシンボル6マナ3/3飛行、出た時にターン終了時まで自分のクリーチャー全体に+1/+0修正と先制攻撃を与える鳥。
全体の攻撃修正はリビエンと相性が良いように見えるものの、どのタイミングでリアニしても召喚酔いでほぼ意味。
素出しするには重すぎる上に、本体も稲妻圏内と貧弱なためサイクルの中では最下位としました。
第4位:気前のよいエント
シングルシンボル6マナ5/7到達、出た時に食物トークンを1つ生成するツリーフォーク。
リビエン基準で考えると、返しのターンでフライヤーをキャッチ出来るので生存力には貢献しそう。
しかし食物やアーティファクトシナジーが無ければ、手放しに「強い!」と言えるパンチ力は無いと思ったので4位と言う順位となりました。
ゆうて4/4バニラ(色も違うけど)でしかない《巨怪なオサムシ/Monstrous Carabid》よりは強いし、緑絡みでディスカードシナジーのあるデッキ(=アスモとか)の月対策に使ったら地味にいい仕事しそう。
他にも梓とかドライアドを出してからの土地サイクリングは動き的に面白そうだし、そんなデッキなら素出しも十分に狙えますね。
第3位:ロリアンの発見
ダブルシンボル5マナのソーサリー、効果はシンプルに3ドロー。
何故か青だけクリーチャーではなくソーサリーで収録されたので、リアニ戦法には噛み合いません。
アレかな、リビエンにおいて青絡みのクリーチャーは必要十分以上に揃っているから?とかなのかな。
しかし不特定マナ1で島カードをサーチ出来て、マナが有れば3ドローと言う性能を見れば、土地を伸ばしてカードを沢山ドローしたいコントロールデッキでは強力なカードだと思います。
ゆうて現在は青白コントロールが一番活躍しているのはパイオニアで、指輪物語はモダン以下でしか使えないと言う噛み合わせの悪さから第3位としました。
良いカードだと思うけどね。
第2位:カザド=ドゥームのトロール
シングルシンボル6マナ6/5、3体以上のクリーチャーにしかブロックされないと言う常在型能力を持つトロール。
出た時に〇〇する能力はサイクルの白が第5位となった要因になりましたが、こちらは戦闘関連の常在型能力を持っています。
3体以上にしかブロックされないと言うのは、リビエン後なら「アンブロに近い能力」と言えるし、序盤に捌いた小粒がリビエンで複数枚戻って来てしまっても、3体ブロックを全て蹴散らせるパワーを備えているので、基本的には損をしないと言う強力なカードではなかろうか。
1位と2位はスタッツ的にも戦闘能力的にも強力で、色もリアニメイト的に噛み合っている事から、管理人の好みでこちらは2位としました。
第1位:オリファント
シングルシンボル6マナ6/4トランプル、攻撃する度に自身以外のクリーチャーにターン終了時まで+2/+0の修正とトランプルを付与する誘発型能力を持ちます。
個人的な見解ですが、最近「プロテクションによる色対策」がしんどいなと思っていて、特に対策カードが多い赤こそトランプルを持つべきだと考えています。(ブレンタンとかオリチャンとか火歩きとか…)
プロテクションは自分のタフネス分のダメージしか軽減出来ないので、トランプルなら余剰ダメージを本体に叩き込む事が可能で、何よりプロテクションを乗り越えると気持ちいいのです。
2位のトロールも大概強力ですが、こちらは攻撃誘発によりパワー2とトランプルを付与するクリーチャーを自分で決められるのが良いなと思った次第。
リビエンは自分で使った事が無いのでアレですが、何度も何度も対戦していて「こいつは一方取られるから殴らないでおくか…」と言うシーンを見ました。
オリファントが居れば、そいつも特攻させる事が出来るチャンスが増えるんだから絶対強いよね!
一番嫌いな《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec》だけは墓地から赤と黒のカードを追放するので、じゃあトロールも同条件でしょって事で、オリファントを栄えある第1位としました!
数々の別れ
1マナのソーサリー、ライブラリから基本土地を1枚サーチして手札に加えシャッフル、食物トークンを1つ生成する。
単純に1マナでアドバンテージが取れるので、食物トークンとシナジーのあるデッキでは強く使える事が予想出来ます。
真っ先に思いつくのは《破滅の終焉/Finale of Devastation》を使う「緑強めのアスモフード」で、実質のフィニッシャーである《ウルザの物語/Urza’s Saga》の構築物トークンを、マナを伸ばしつつ1サイズ上げられるのは普通に噛み合いが良さそうです。
ちょくちょく「捨てるカードが無くて地獄料理書が起動できねえ!」って状況になるし、そんな時に1マナで土地持ってきながら食物トークンが生成出来たら嬉しいと思う。
サムワイズ・ギャムジー
ダブルシンボル2マナ2/2の伝説のハーフリング・農民、食物トークン絡みの誘発型能力と起動型能力を持ちます。
食物トークンシナジーと言う事で、前述の《数々の別れ》とも相性が良さそうですね!
まず誘発型能力、トークンでもこれでもないクリーチャー1体が自分のコントロール下で場に出るたび食物トークンを1つ生成します。
これはプレビューの段階で《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》とサクリ台で無限ドレインや!と騒がれていました。
管理人もやりたいです、無限コンボ大好きです。
もう1つは起動型能力、食物を3つ生け贄に捧げると、自分の墓地から《歴史的/Historic》なカードを1枚手札に戻せますよと。
食物を3つも使うので連打は難しいけど、英雄譚も歴史的なカードなので「何故かウルザの物語を墓地から回収出来る」と言うバグが発生するようです。
これ大丈夫かな?w
遊びがいのある大好きなタイプのカードなので、アブザンカラー(=白黒緑)で1つデッキを組む理由になりますね!
一時の猶予
シングルシンボル2マナのインスタント、対象の呪文をオーナーの手札にバウンス、カードを1枚引く。
白に差し戻しが来た!
と騒がれていた1枚、こちらは打ち消しではなく呪文を直接バウンスするので、なんなら上位互換まである。
現モダン環境では《差し戻し/Remand》が使われていないんだから、そんなに強くないでしょ?と言う意見もありますが、管理人的には「なんてヤバいカードなんだ」ぐらいの認識です。(と言うか何故これを白に渡した?が正しい)
強いと思う理由は以下の通り。
現モダン環境に「部族デッキが少ない理由」を考えると、それは大体こいつらのせいだと思っている。
そう、悪名高すぎるモダホラ2の想起エレメンタルの存在です。
横並びを薙ぎ払う《激情/Fury》と、サイズを無視してピンポイントでクリーチャーを消し去る《孤独/Solitude》がとにかく強い。
他にも最近元気が無いけど、青白コンの《至高の評決/Supreme Verdict》もまた、アグロからしたらクソカードの筆頭候補と言えますね。
これらのカードにより淘汰され、今のモダンで生き残っている部族デッキは大きく3つ、カウンターや妨害能力に長けたマーフォークデッキ、コントロールとコンボの中間に位置するゴブリンデッキ。
そしてつい最近《銅纏いの先兵/Coppercoat Vanguard》や《不屈の将軍、ジリーナ/Jirina, Dauntless General》を手に入れて、かつての5色から白ベースの2~3色に色数を減らして復活を遂げた人間デッキだ。
減色した事により普通のマナが出る土地を採用出来るようになり、展開はいつも通り薬瓶を併用する形。
結果的に「非クリーチャー呪文を唱えやすくなった」人間デッキにおいて、この白い差し戻しこと《一時の猶予》は、まさに渡りに船と言えるでしょう。
例えばピッチコストで唱えられたエレメンタルをスタック上でバウンス、こっちは1枚使って1枚ドロー、相手は2枚使って1枚手札に戻って来る。
すなわち0:1の有利交換となる、キャントリップが偉すぎる。
手札に戻ったエレメンタルを、再びピッチコストで唱えて来たら「相手的には3枚のカードを使う羽目になっている」ので、それはそれで良しなのです。
また、このカードは「打ち消す」ではないため、前述の至高の評決を、手札を減らさずに1テンポ遅らせる事が出来る。
リセットしてくるデッキなんてクリーチャーが殆ど入っていない訳だから、もう1発フルパンをぶち込むチャンスが出来るのは非常に大きいでしょう。
相手が8マナ出る状況で2連打されたら仕方ないけど、そこでまたキャントリップが偉すぎるよねってお話です。(コントロールに8マナも出される時点でお察しかも知れんけどw)
こんな理由で人間デッキに限らず、白ベースのアグロデッキにピッタリの強力な1枚だなと思う次第。
最近の白は何でも出来る、とはよく言ったものです。
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以上、新セット「指輪物語:中つ国の伝承」の低価格帯の注目カードの考察でした!
モダホラレベルのヤバさは感じないけど、スタン経由していないだけあって、地味に強そうなカードが沢山あるって印象。
早く手元に届かないかなぁ。
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