[モダン対戦] しつこい負け犬搭載のクラブヴァイン

2022年5月14日

皆さんごきげんよう、ニューカペナの街角のシングルカードをまとめて注文していた業者さんの出荷が遅れていて、悶々としている管理人です。

そんな訳でしばらくの間、新カード無しの青白コンをまったりと回してたのですが、最近行われた MMM Finals 2022(モダン)にて「クラブヴァインが優勝」と言う記事を見て、《復讐蔦/Vengevine》が大好きな管理人は大いに興奮しました。

大会の内容やリストについては、以下のカバレージからご確認ください。

MMM Finals 2022&Eternal Party 2022 in Tokyo 特設ページ

このリストを見た時、従来のヴァイン系のデッキとかなり違うと言うか、相当思い切った構築になっていると言う印象を受けました。

  • 手札を捨てる手段が無い!
  • クリーチャーをサクる手段が無い!
  • 非クリーチャー呪文が超少ない!

具体的に言うと、引いちゃったヴァインや不可思議が捨てられない、縫い師や孤独を投げつけられたクリーチャーを能動的に殺す事が出来ないとか、そう言う事です。

その代わりにクリーチャーがモリモリなので、ライブラリを削った時の当たりが多く、それはクロックの展開力アップにつながり、結果的に「爆発力がすんごい」事になるんじゃないかと思ってる。

この見るからにピーキーなデッキで予選を突破し、Tier1クラスひしめくTOP8のトーナメントを勝ち進み大会を制したのだから、これを乗りこなした福井翔太氏は色んな意味で凄いよね。

パイロット性能から始まり、墓地へのガードが下がってる読みとか、ミッドレンジに高速アグロをぶつけるなどのメタ読み、勿論リアルラックも必要だし、要求値は相当高かったと推測されます。

やはり優勝と言う快挙を成し遂げるようなデッキは、一味違うものなのでしょう。

 

最早リスペクトしかないので、リストをお借りしてほぼ同じコピーデッキを作成。

そしてコレ系のデッキでどうしても試したかった、ニューカペナの街角で注目しているカードの《しつこい負け犬/Tenacious Underdog》《ナルコメーバ/Narcomoeba》と1枚だけ差し替える事にしました。

冒頭で触れたように、注文しているニューカペナのカード達は未だ手元に届いておりませんが、こないだプレリキットを剥いたら偶然にも負け犬を1枚引けたのでちょうど良かったです!

負け犬の素のマナコストは、ナルコと同じシングルシンボルの2マナ、スペックは3/2デメリット無しの時点で既に強い。

さらに4マナで墓地から戻せるので縫合体との相性もグンバツ!しかもその際には3/2速攻、自動的に死んでドロー付き。

これが弱いハズがない

そんなリストを引っ提げ、そこそこの回数戦ってきたの、使ってみて理解した強みや弱み、感じた事などをシーン切り抜きで解説していきます!

ちなみに対戦相手は5Cエレメンタルと言う、4Cオムナスからレン6とか抜いた廉価版みたいな構成のデッキです。

 


不可思議がマジで強い

以前ドレッジの記事でも書きましたが、ほんとに《不可思議/Wonder》が強いです。

[真夜中の狩り] 異世界の凝視がドレッジと相性抜群!

以下記事からの抜粋。

実際7勝したうちの4回は不可思議が絡んで勝利を掴んでいるぐらいなので、なるほど影響力が高いカードだったんだなと認識を改めました。

今回のクラブヴァインでも、早々に不可思議が墓地に落ちた試合は全部勝ちました。

意識して《蒸気孔/Steam Vents》を探す必要があったドレッジの時と違って、クラブヴァインは青黒がメインカラーなので、自然と島をコントロールしているのがストレスフリーなのも良い感じです。

これはデッキに搭載されている「30体を超えるクリーチャー全てが飛行を持つ」と同義なので、その破壊力たるや。

どんどん並べて行ける《恐血鬼/Bloodghast》《墓所這い/Gravecrawler》だけで勝ててしまうレベルなので、もはやヴァイン要らない説が出るぐらい。(※と言うかヴァインは出た瞬間、孤独に「農場送り」にされてしまうw)

で、弱点は最初の印象通り「手札を捨てる手段が無い!」事により、引いちゃった時がまぁ弱い。

墓地に居てこそ力を発揮する変なカードなので、中々土地が伸びにくいこのデッキでは手札から吐き出すのが難しいです。

 


負け犬は多分強い

負け犬がエンドカードになった試合は1度だけでしたが、不可思議が絡んで「墓地から毎ターン3点飛行を投げつけながら1ドローしてたら勝ってた」みたいな感じになりました。

引いちゃった不可思議を唱えるのが難しい、と同じ理由で4マナの奇襲コストが払えるかどうかは土地の引き次第って感じ。

ただし、素引きした時の出しやすさと、リソースを使い切った後に3点投げながら1ドロー出来るのは破格の強さだと思うので、使い込めば使い込むほどコイツの強いシーンを見る事になるんだと思う。

 


やはり「初手カニ」が最良

《面晶体のカニ/Hedron Crab》を使うデッキなら、当然「初手カニ」が最良と言えそうです。

理由はシンプルに「生還した時のリターンが大きい」って事に尽きます、例えば以下のようなシーン。

2ターン目なら必ず追加のカニを先置きして、土地を出して6枚切削。(※フェッチランドで12枚切削がベストですが、ちょっと噛み合わなかったね。)

この上陸1回で這い寄る恐怖とナルコが誘発、ナルコ誘発により縫合体が遅延誘発、黒マナ余ったから縫い師も唱えちゃえ!

これが2ターン目終了時の盤面、こんなブン回りがちょいちょい発生するから、カニはやめられないのです。

 


ヴァインのズッ友

ヴァインの「クリーチャー呪文を2回唱えた時」を満たすのにピッタリのカードとして、墓所這いと《マーフォークの秘守り/Merfolk Secretkeeper》が4枚ずつ採用されています。

墓所這いはゾンビをコントロールしている限り何度も1マナで唱えられて、秘守りは雑に出来事で4枚切削したあと、安全な追放領域から機会を伺い続ける事が出来るので、相性が良いとかそんなレベルじゃなくて、もう結婚したらいいと思います。

環境的に孤独が流行り過ぎてて、ヴァインみたいなクリーチャーはすぐに農場送りにされるからちょっと余り気味。

でもこの安定感は心地よいです、いつでも2回唱えられますよ的な。

 


結局土地詰まりが一番キツイ

何やかんや死ぬ時は、ほとんど土地事故でした。

手札に引いちゃった問題とかは、ルーティングとかで綺麗に対処出来れば良いけど、実際はマナがあれば解決出来る問題だからね。

ドローの時は土地引けないのに、切削したら全部土地とかのお約束も結構な頻度で発生するので、割と本気で《壌土からの生命/Life from the Loam》入れたら安定して強いんじゃね?って思ってます。

色も合うし、ナルコはあんまり強くないと思っているから試してみようかな。

 

以上、MMM Finals 2022(モダン)優勝者、福井翔太氏のコピーデッキを回して遊んだ感想と考察でした!

なんやかんやサクリ台が無いとか、手札を捨てられないとか、大量ライブラリ破壊呪文とか、そう言うのが無くてもちゃんとヴァインデッキとして成立しいてたのが一番の驚きでした。

やっぱり墓地利用の超高速アグロは楽しいね、ローム入りのバージョンも遊んでみようと思います!

Modern,雑談

Posted by theuri